小林旭が日本人に「本気の喝」!87歳が語る“本当の戦争”と現代社会への危機感

「非常に危うい状況だ」。2026年にデビュー70周年を迎える小林旭さん(87)が、現代の日本社会へ「本気の喝」を入れます。「“本当の”戦争を知らない」という言葉に込められた彼の危機感とは何か。本稿では、小林さんが日本の政治家、そしてアメリカの国際的立場について語る、その深い洞察に迫ります。

現代の政治家への痛烈な批判:「魂を揺さぶる魅力がない」

小林さんは、今日の日本の政治状況を「クレイジーな奴」が政党のトップになる時代だと厳しく指摘します。コスプレやバンドを使い人集めをする者を「政治家ではない」と断じ、本来の政治家は「熱弁を振るい、魂が人を揺する魅力」を持つべきだと主張。しかし現状は、人集めやおもねり、票稼ぎに走る「ろくでなしばかり」だと嘆きます。さらに、「詐欺師の塊のような歌手」が政治家になった例を引き合いに出し、「悪さはできても良さはできない」と、その資質を痛烈に批判しています。

アメリカの国際的影響力と日本人としての問いかけ

小林さんはアメリカの国際的影響力にも言及。ドナルド・トランプ氏の言動を世界が認める現状に「アメリカはすごい」と感じつつも、「誰がそれを決めたのか」と問いかけます。「幌馬車を引いてトウモロコシを食っていた人々と、コメを作っていた日本人では、生活圏のクラスが違う」と、日本人としての視点を示唆。かつて1961年にハリウッドでフランク・シナトラやジョン・ウェインと交流し、「天下を取った気分」になった経験も、「屁のようなもの」と振り返ります。そして、どれほど「汚いこと」をしても認められるアメリカの強さが「経済力か軍事力か」と自問自答し、その本質には「手が届かない。皆、ただ見ているだけだ」と諦念を滲ませています。

小林旭氏、デビュー70周年を控え、日本と世界の現状に警鐘を鳴らす(2025年11月)小林旭氏、デビュー70周年を控え、日本と世界の現状に警鐘を鳴らす(2025年11月)

小林旭さんの「本気の喝」は、現代社会の政治や国際情勢に対する深い洞察と警鐘です。「本当の戦争」を知らない世代への彼のメッセージは、私たち一人ひとりに現状への省察と、未来を見据える視点を持つことの重要性を強く訴えかけています。

Source link
文藝春秋