菅義偉(すが・よしひで)官房長官は25日午前の記者会見で、トランプ米大統領がホルムズ海峡経由で原油を輸入する日本や中国を名指しし、米国が海峡の安全を守っていることに疑問を呈したことについて「ホルムズ海峡の航行の安全確保はわが国のエネルギー安全保障上、死活的に重要だ。米国をはじめ関係国と連携しつつ、中東地域の緊張緩和と情勢安定化に向け外交努力を継続する」と述べた。
菅氏は中東情勢をめぐり「緊張の高まりを深刻に懸念している」とも語った。
トランプ氏は24日、ツイッターへの投稿で「中国は原油の91%、日本は62%、他の多くの国も同様に(ホルムズ)海峡から輸入している。なぜ、われわれが他国のために無償で航路を守っているのか。これらの国は危険な旅をしている自国の船を自らで守るべきだ」と指摘した。