【ミュンスター時事】ベルリンで交通事故に遭った女性(44)の救助が、環境活動家による道路封鎖で起きた渋滞で遅れたとされる問題を巡り、地元警察は3日、女性が脳死と判定されたことを明らかにした。
DPA通信によると、警察は救助者妨害などの容疑で、活動家2人の捜査を始めた。封鎖が女性の状態にどの程度影響したかは不明だが、過激化する抗議活動をどこまで容認すべきかの議論が起きている。
女性は10月31日にミキサー車にひかれて下敷きになり、消防は重い障害物を除去できる特殊車両を派遣した。消防は道路封鎖による渋滞のため、現場到着が遅れたとしている。
道路封鎖したのは、「最後の世代」という団体。この団体はドイツの美術館で印象派の画家モネの作品にマッシュポテトを投げ付けるなどの抗議活動も行っている。訪日中のシュタインマイヤー大統領は3日、過激化で「気候保護への幅広い支持に疑問符が付く」ことに懸念を示した。