民主「牙城」ネバダ州で苦戦 インフレ、支持基盤直撃―上院の行方左右・米中間選挙
8日の米中間選挙で上院多数派を懸けた接戦州の一つが、カジノの街・ラスベガスを有する西部ネバダ州だ。民主党現職のキャサリン・コルテスマスト議員(58)と共和党のアダム・ラクソルト前州司法長官(44)が激しく競り合う。
民主党が30年以上にわたり議席を守り抜いてきた「牙城」だが、物価高騰は支持基盤の労働者の生活を直撃し、同党は苦戦を強いられている。
特に深刻なのはガソリン価格の高騰だ。全米自動車協会(AAA)によれば、ネバダ州のガソリン平均価格は全米平均を大きく上回り、州別ランキングで3位の高さ。
集会に参加した白人女性(62)は、「食料品店に行くたびに価格が上がっている」とバイデン政権への不満をぶちまけた。政治的争点も含め、同州での民主党の苦戦は、米政治の「縮図」(米メディア)と言われている。(時事通信)
ネバダ州 上院は共和党候補が約2ポイントリード
リアルクリアポリティクスは、共和党が1月に54議席を占め、現有議席をすべて維持し、アリゾナ、ジョージア、ニューハンプシャー、ネバダで議席を変えると予想。