無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

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今月8日に開幕する第14回珠海航空ショー(中国国際航空宇宙博覧会)には前回を上回る43の国から740社以上の防衛産業企業が参加、航空ショーには米国、フランス、ドイツ、イタリア、サウジアラビアなど国から100機以上の機体が出展され、ボーイング、エアバス、GEといった大手の防衛産業企業も参加を表明している。

人民解放軍の報道官は「来場した観客はこれまで見たことのない飛行展示や装備を目にすることになる。新型の無人航空機やカウンタードローンシステムが多数披露される」と予告しており、特にウクライナでの戦いで注目を浴びる「低空の戦い」に不可欠な小型無人機やカウンタードローンシステムは今回のハイライトになると予想されているが、会場に運び込まれる様々な兵器が目撃されているので開幕前にざっと情報をまとめておく。

無人戦闘機 FH-97A

昨年の珠海航空ショーで公開されたFH-97から変更が加えられたFH-97Aは完全に別設計の機体で、機体上部にあったエアインテークはJ-20と同じDSIに設計が改められ機体の側面に移動、機体下部には引き出し式のランチャー(何を搭載しているのかは不明)が見ている。

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さらに機首の上部と左右にはハウジング部分が設けられており、ここに何らかの電子・光学センサーが搭載される可能性が高い。

UCAV Wing Loong III(翼竜3)

珠海航空ショーの会場で展示されているWing Loong III(WL-III)はMQ-9Bに相当するMALEタイプのUCAVで、中国のネット上に流出している資料によると本機の最大滞空時間は40時間(飛行距離に換算すると約10,000km)、最大離陸重量は6,200kg、ペイロードは2,300kg(ハードポイントは9ヶ所)らしい。

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出典:央视军事

さらに展示機には短距離空対空ミサイルのPL-10Eや子機として機能すると思われる小型無人機(徘徊型弾薬?)などを搭載しており、Baykarの「バイラクタルAkinci」に匹敵する重UCAVだと指摘する声もある。

因みにPL-10の性能について英シンクタンクのRUSIは「ASRAAMやIRIS-Tに匹敵する性能とAIM-9Xに匹敵する優れた運動性を備えている」と評価しており、PL-10EはPL-10の輸出バージョンなので「WL-IIIは海外輸出が可能である」と示唆しているのだろう。

UCAV Wing Loong X(翼竜10)

珠海航空ショーに展示されたWing Loong X(WL-X)は推力約1トンのターボファンエンジンZF850を搭載した大型UCAVで、高度1万2,500mを650km/hで飛行することができ、空対空ミサイルや空対地ミサイルを搭載した状態で4,000km以上を飛ぶことができると言われているが、特に注目すべきは小型の空対艦ミサイル「YJ-9E」が統合されている点だ。

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出典:CCTV-13

つまりWL-Xは有人機並の対艦攻撃が可能で、2020年にプロトタイプが公開された本機を人民解放軍空軍が採用するかに注目が集まっていたが、どうやらEW-UAV(無人電子戦機)としてWL-Xを正式採用(中国空軍名はWZ-10)したらしい。

現時点でWZ-10をUCAVとして運用するかは未知数だが、今回の珠海航空ショーには信じられないほど多くのUAVが公開される予定(もう確認が追いつかないほど)で、WZ-10をUCAVとして運用しなくても替わり幾らでもある。

UAV Skyhawk

2018年の珠海航空ショーで公開されたSkyhawk(約3トン)は同じ全翼機タイプのCH-7(13,000kg)に比べると小型だが、高度1万2,000mを740km/hで飛行することができ、小型機の割に最大滞空時間も15時間と長くチーミングにも対応しているらしい。

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出典:Weibo経由

既に初飛行に成功したことが視覚的に確認(CCTVがSkyhawkの初飛行を放送している)されているが、その後の話が途切れていたためSkyhawkが現在も生きているのか謎だった。

しかし今回の珠海航空ショーに実機が持ち込まれているため、Skyhawkに関する何らかの発表(人民解放軍空軍の採用や量産化など)が行われるのかもしれない。

正体不明のステルス無人機

珠海航空ショーの会場に持ち込まれた謎のステルス無人機。

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出典:Jesus Roman

未だに情報がないので、珠海航空ショーが開幕してみないと正体が判明しないミステリアスな機体だ。

Twin-Tailed Scorpion-D

Twin-Tailed Scorpion-Dは双発のUCAV「TB-001」を拡張して開発されたが、エンジンの数は倍の4基に増加しており、最大1.5トンの貨物(貨物スペースは推定31平方フィート)を輸送することができるらしい。

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本機は初飛行に成功したばかりの新型UAVで、今回の珠海航空ショーに出展され初めて一般公開されるらしい。

空中発射型巡航ミサイル AKF98A

珠海航空ショーで野外展示されるJH-7AとJ-16に搭載されているのがAKF98Aと名付けられた謎のミサイルで、人民解放軍の装備品命名規則によれば「A」はミサイルを「K」は空中発射を意味し、AKF98Aは発射後に展開する主翼を備えているため「空中発射型巡航ミサイル」でほぼ間違いないだろう。

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出典:@dafengcao

今のところAKF98Aに関する情報は無いが、西側のAGM-158JASSMもしくはStorm Shadowに相当する兵器ではないかと推測されている。

その他

珠海航空ショーの会場に持ち込まれた謎の航空機。

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出展:@RupprechtDeino

J-20向けに本命エンジン「WS-19」に推力偏向パドルを取り付けたタイプ

無人機が主役の珠海航空ショー2022、披露される兵器の数は圧倒的

出展:@RupprechtDeino

予告通り珠海航空ショーには多くのUAVが出展されていて「全て網羅するのは不可能だ」と諦めているが、興味深いUGVが幾つも確認されているため時間はかかっても記録に残しておきたいところだ。

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※アイキャッチ画像の出典:CCTV-7

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