ウクライナの首都キーウ近郊の街で、バンクシーとみられる人物が絵を描く様子を収めた動画(バンクシーのインスタグラムから)
正体不明の芸術家・バンクシーが17日、ウクライナで絵を描く様子を収めた動画をSNSで公開した。11月以降、キーウ近郊の街で、バンクシー作とみられる複数の壁画が見つかっていたが、本人が描いたと認めた。
動画は約1分30秒で、11月にキーウ近郊の街で撮影したとしている。ウクライナ市民を励ますメッセージを込めたものや、プーチン露大統領を風刺したとみられる7点の作品と地元住民のコメントのほか、バンクシー本人と見られる人物が、スプレーと型紙を使って壁に絵を描く様子が収められている。動画で流れる音楽は、旧ソ連時代にウクライナで流行した歌で、作曲家は国家保安委員会(KGB)による暗殺説がある。
バンクシーは11日、キーウ近郊ボロジャンカで描いたとする女子体操選手の絵をSNSに投稿していたが、ほかの絵は本人作か不明だった。