ドイツ首相を16年間務め2021年に退任したアンゲラ・メルケル氏は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切る前年にプーチン氏との対話を模索したが、退任間際で政治的な影響力に欠いたという認識を示した。7月撮影(2022年 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 24日 ロイター] – ドイツ首相を16年間務め2021年に退任したアンゲラ・メルケル氏は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切る前年にプーチン氏との対話を模索したが、退任間際で政治的な影響力に欠いたという認識を示した。
独シュピーゲル誌とのインタビュー記事が24日に掲載された。
メルケル氏は21年夏、フランスのマクロン大統領と共に、欧州理事会の枠組みでプーチン大統領との独立した対話を計画していたと明らかにした上で、「しかし私にはもはや成し遂げる力は残っていなかった。私が秋にいなくなると誰もが認識していた」と語った。
また、同年8月に行った独首相として最後のロシア公式訪問については、「プーチン大統領にとっては権力のみが重要で、『パワーポリティクスという観点からあなたは終わっている』という印象は極めて明確だった」と語った。