米コネティカット州の裁判所前で記者会見した極右陰謀論者アレックス・ジョーンズ氏(2022年9月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】2012年に米コネティカット州のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起きた銃乱射事件が「やらせ」だったと主張し、裁判所から犠牲者の遺族らに損害賠償金約15億ドル(約2000億円)を支払うよう命じられた極右陰謀論者アレックス・ジョーンズ(Alex Jones)氏が2日、自己破産を申請した。
【写真】トランプ氏支持集会で演説したジョーンズ氏
ジョーンズ氏は、地元テキサス州の裁判所に連邦破産法第11条の適用を申請。申請書で、100万~1000万ドル(約1億3500万~13億5000万円)の資産に対し、10億~100億ドル(約1350億~1兆3500億円)の負債があると申告した。
サンディフック小学校の銃乱射事件では、児童20人と教師6人が死亡した。ウェブサイト「インフォウォーズ(InfoWars)」の創設者で、人気ラジオ番組の司会者でもあるジョーンズ氏は、遺族らから名誉毀損(きそん)で複数の訴訟を起こされ、敗訴している。
コネティカット州の陪審は今年10月、原告となった犠牲者8人の遺族と連邦捜査局(FBI)捜査官に対する9億6500万ドル(約1300億円)の支払いをジョーンズ氏に命令。裁判所はその後、懲罰的損害賠償としてさらに4億7300万ドル(約640億円)の支払いを命じた。
テキサス州で行われた別の裁判では、事件で死亡した男児(6)の両親に対する損害賠償として、約5000万ドル(約68億円)の支払いを命じられた。
インフォウォーズは4月に破産を申請。ジョーンズ氏が所有する別の会社フリー・スピーチ・システムズ(Free Speech Systems)も7月に破産を申請している。【翻訳編集】 AFPBB News