2年後のトランプ大統領復活はあり得ないと断言できる理由【コメントライナー】

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◆笹川平和財団上席研究員・渡部 恒雄◆

2年後のトランプ大統領復活はあり得ないと断言できる理由【コメントライナー】

2024年の米大統領選への出馬を表明するトランプ前大統領=22年11月15日、米フロリダ州パームビーチ【AFP時事】

【図解】トランプ前大統領を巡る主な疑惑

 共和党が大勝できなかった理由は大きく二つあると考えられる。

 一つは、民主党がこの選挙を大統領の業績評価ではなく、2020年の大統領選結果を否定する「選挙否定派」(エレクション・デナイヤー)から米国の民主主義を守る選挙だ、と位置付けて選挙運動を行ったことが、功を奏したことだ。

 二つ目は、1973年の最高裁判決以来、保障されてきた女性の妊娠中絶の権利が6月の最高裁の判決によって否定され、これに反発する女性票を民主党が取り込むことに成功したことだ。

 ◆共和党の足引っ張る

 彼こそが、自らの選挙での敗北を認めずに、根拠もなく選挙を不正だと糾弾し、その主張を受け入れる人物を上下院の候補者に仕立て上げた張本人だからだ。また大統領任期中、3人の保守派の最高裁判事を任命したのも彼だ。

 トランプ氏は、共和党が大勝できなかった責任は党指導部の選挙戦略の拙さにあると、自分の責任を完全に否定している。同党関係者は、今回の責任はトランプ氏にあるとみているし、彼の自分勝手な言動には、うんざりしている。

 客観的にも、トランプ氏は共和党の足を引っ張っていた。同氏が党予備選で支持した候補の90%以上が本選に勝ち残ったが、それらの候補者の多くが「選挙否定派」で、議員として十分な資質を持っていない人物も多かった。

 しかも今回の選挙は、民主党と共和党のどちらも支持層を十分に動員して互角の戦いになる中、多くの激戦区で無党派層が勝敗のカギを握ることになった。そして無党派層は、上記二つの理由から、今回、トランプ氏が支持する候補を選ばなかった。

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