コストコにはお得な商品があるが、誰にとっても会員になる価値があるとは限らない。
※本記事は、2021年8月7日に掲載した記事の再掲です
コストコの会員になると、安いガソリンや酒類など、さまざまな特典が受けられる。
しかし、衝動買いや買い過ぎによる食品ロスなど、お金の節約どころか、財布の中身を減らすことになるかもしれない。
以下で、コストコの会員になる価値があるかどうかを判断する方法を紹介しよう。
コストコ(Costco)は、倹約家や大量の買い物をする人たちのパラダイスというイメージがあるが、コストコの会員カードを持っているからといって、すべての人にメリットがあるわけではない。
ガソリンやお酒が安かったり、大量の商品がお得に買えたりと、一見期待できそうではあるが、例えば、衝動買いをしたり、食べ物を無駄にしたりしがちな人は会員になる価値はないかもしれない。
コストコの会員になるべきかどうかを見分ける方法を紹介していこう。
コストコの会員の種類は2つ
ゴールドスターメンバーは年会費60ドル(約6584円)(日本では年会費4840円)。ゴールドスター・エグゼクティブメンバーは年会費120ドル(約1万3168円)(日本では9900円)で年間購入額の2%のポイントが貯まり、コストコトラベル(Costco Travel)を通じてレンタカーやホテルが安く利用できる。
会員にならなくても、コストコのオンラインショップで商品を購入することはできるが、会員は購入ごとに5%の割引を受けることができる。だから会員にならずに、コストコ・ドットコム(Costco.com)で1200ドル(約13万1600円)以上の買い物をすると、損をすることになる。
コストコ会員のメリット
コストコには、ガソリンスタンド、フードコート、眼鏡売り場、薬局などもあるので、会員はワンストップですべての用事を済ませることができる。Insiderのシニア・リテール・レポーターで、月に2回はコストコに行くというエーン・カイン(Aine Cain)は、店舗にあるサービスをすべて利用している。特にガソリンは、近所のほかのガソリンスタンドよりも安いという。
また、パンデミック時に買い物に行く時間を短縮したいと考える消費者にとっても、多様なサービスをひとつにまとめて提供するコストコは魅力的な店舗になっている。
コストコではほかの店では手に入らないようなユニークな商品を置いていることもある。
「しばらくの間、私たちは、人気のメキシコ産のコーラ(Coke)の箱を次々と手にしていました」と、カインは言う。
「たくさんのメキシコのコーラをカートに入れて歩いていました。私たちは不健康そうに見えたかもしれませんが、メキシコのコーラはすばらしい商品なので気にしませんでした」
メキシコのコーラは現在販売されていないが、その他の彼女のお気に入り商品は、コストコの自社ブランド「カークランド(Kirkland)」の炭酸水、洋服、そしてカフェインレスコーヒーだという。
コストコは、他の人と会員権を分けあっている人や、大家族にもお得な店だ。
コストコでの買い物を、自分とボーイフレンドと両親で分け合っているInsiderのリテール・レポーター、メアリー・マイセンツァール(Mary Meisenzahl)は、オーツミルクや犬のおやつなどよく使う商品をまとめ買いサイズで購入している。