(FNN プライムオンライン)
ゼロコロナの崩壊で、混乱を極める中国。
中国国内では、薬が値上がりして手に入らないため、多くの中国人が日本で薬を“爆買い”。世界各地に波及し始めている。
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コロナ死者数増加も…発表は“0人”
中国国内の火葬場の中とみられる場所。火葬の順番を待っているのだろうか、何体もの亡骸が置かれたままになっている。
これは、米メディアが報じた最近の映像。
また、北京に隣接する天津市の火葬場とみられる場所では、多くのお骨が並ぶ様子も見られた。
ゼロコロナ緩和を機に、死者が増加しているとみられる中国。
しかし、中国当局は12月20日、新型コロナによる死者は中国全土で“0人”だったと発表したのだ。
その理由は、基礎疾患のある患者については、その基礎疾患が死因であるとして、コロナの死者にカウントしていないためとみられる。
死者数の隠蔽ともとれる当局側の発表に、SNSでは怒りの声が噴出している。
「これはウソ過ぎる!公表しない方がましよ!」
「隠しきれないのに隠すの?」
ゼロコロナの崩壊で混乱を極める中国。
病院内ではベッドが足りず、患者を床に寝かせた状態で処置を施す様子が見られる。
SNSに上がっていた別の映像では、すぐに発熱外来を受診したいと頼み込む患者の家族に、病院スタッフが声を張り上げていた。
病院スタッフ:
みんな待っているのよ。老人、子どももみんな。あなた一人だけが待っているワケじゃない!
ゼロコロナ崩壊で世界各地に余波
市民にとって、目の前の不安は「薬」。
北京から湖南省の実家に帰るというこの男性。地方では手に入りづらいという大量の薬を手にしていた。
帰省する男性:
家族が必要としています。地元の薬が値上げされて手に入らないようで
中国国内だけではない。
東京都内の各ドラッグストアでも、多くの中国人が風邪薬やせき止め、鎮痛剤などの医薬品を“爆買い”していた。
こうした動きは日本にとどまらず、タイ・バンコクの薬局でも加速しているという。
バンコクの薬局スタッフ:
鎮痛剤を買うたくさんの外国人がいますが、特に多いのは中国人ですね。彼らは店にある分を、可能な限り薬を持って行こうとするんです
世界各地に波及し始めた、中国のゼロコロナ崩壊騒動。
しかし、そうした中にあっても、中国外務省の報道官は12月20日、「ゼロコロナ政策は最小の代価で最も良い結果を実現した」とこれまでの成果を強調していた。
(「イット!」12月21日放送より)
イット!