【AFP=時事】中国外務省は26日、東シナ海での資源開発をめぐる日本側からの抗議について受け入れられないとの考えを表明した。
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日本の外務省は25日夜、中国が東シナ海で新たな構造物を設置していることを確認し、中国側に抗議したと発表。問題の水域では、両国が主張する排他的経済水域(EEZ)の範囲が重なっている。
日本側の抗議を受けて中国外務省は「日本の根拠のない非難は受け入れられない」とし、抗議を拒否すると述べた。
日中両国は2008年、問題の水域のガス田を共同開発することで合意し、一方の国だけでの開発を禁止しているが、交渉は2010年に中断された。外務省は、中国に対し一方的な開発行為を中止するとともに、2008年の合意の実施に関する交渉再開に早期に応じるよう改めて強く求めた。
中国外務省の郭嘉昆報道官は定例記者会見で、「この問題に関する原則的合意の完全かつ効果的な実施へのコミットメントは変わっていない」と述べ、交渉の再開についても「早期再開を希望している」とした。
郭報道官はまた「東シナ海での中国の石油・ガス開発活動は、中国が管轄権を主張する争いのない水域に位置しており、中国側によると完全に自国の権限内にある」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News