7月21日投開票の参院選で、沖縄選挙区(改選数1)に出馬する無所属、新人の高良鉄美・元琉球大院教授は29日、那覇市内で記者会見を行い、日米安全保障条約について「沖縄の復帰前に結ばれていて、ほとんどのひずみが沖縄に来ている。やはり廃止するべきだ」と述べた。自衛隊に関しても「憲法の枠の問題でいうと違憲の問題が出てくる」と語った。
ただ、高良氏は日米安保条約破棄について「すぐはできない。将来的には破棄するという方向性ということだ」と説明した。さらに、自衛隊に関しても「災害(対処)も大きな問題なので、簡単に自衛隊を廃止することは難しい」と述べた。
高良氏は、共産党や社民党などでつくる「オール沖縄」から支援を受けている。29日の記者会見には沖縄県の玉城デニー知事も同席し、「誰一人取り残さない平和の時代に向かって力を合わせて取り組んでいきたい」と強調した。