ウクライナ軍、敵が開始した大規模攻勢は質が低く認識するのが難しい

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ウクライナ空軍のイグナト報道官は「ロシア軍が東部戦線で航空攻撃を大幅に活性化させた」と発表したが、キリロ・ブダノフ准将は「予想されていた大規模なロシア軍の攻撃は始まっているが、攻撃の質が非常に低いため従来の攻撃と区別できない」と指摘した。

ブダノフ准将の指摘が正しいなら、まもなく1年を迎える戦場の日常に劇的な変化はないのかもしれない

欧米当局やメディアは「ロシア軍が国境付近に航空機とヘリコプターを集結させて、消耗した地上部隊を支援するため大規模な航空作戦を実施する可能性」に言及、しかしウクライナ空軍のイグナト報道官は「ロシア軍が国境付近に航空機を集結させた事実はない。国境付近の200km~700km圏内に存在する40の基地に展開するロシア軍機の数(700機以上)は侵攻以来ほとんど変わってない」と述べていたが、ロシア軍が東部戦線で航空攻撃を大幅に活性化させたと発表した。

ウクライナ軍、敵が開始した大規模攻勢は質が低く認識するのが難しい

出典:Vitaly V. Kuzmin/CC BY SA 4.0

イグナト報道官は22日「敵との接触線で戦闘機、攻撃機、攻撃ヘリによる攻撃を著しく活性化させた。この航空攻撃は敵地上部隊のある方向への攻撃を支援している」と述べており、ロシア軍が前線空域での近接航空支援を強化し始めたという兆候だろう。

ただイグナト報道官は「現在は戦争中なので敵が航空攻撃で地上部隊を支援することは特別なことはではない。以前から敵は地上部隊の前進を空から支援してきた」とも付け加えており、欧米が懸念しているようなもの=本格攻勢に合わせた大規模な航空作戦ではないと遠回しに否定している。

ウクライナ軍、敵が開始した大規模攻勢は質が低く認識するのが難しい

出典:Vitaly V. Kuzmin/CC BY SA 4.0

現段階で活性化させた航空攻撃の規模は不明だが、イグナト報道官の主張通りなら前線に与える影響は軽微で、もし以前と異なる規模と質の航空攻撃なら前線の変化という形で漏れ伝わってくるだろう。

因みに国防省情報総局のキリロ・ブダノフ准将は「予想されていた大規模なロシア軍の攻撃は既に始まっているが、攻撃の質が非常に低いため従来の攻撃と区別するのが困難=誰も大規模なロシア軍を見ることはできない」と述べており、まもなく1年を迎える戦場の日常に劇的な変化(兵士の波による激しい消耗戦は続くので戦いの強度が弱まるという意味ではない)はないのかもしれない。

追記:モルドバ(沿ドニエストル共和国)との国境地域にウクライナ軍が部隊を移動させているという報告と、モルドバの治安部隊とウクライナ軍が共同で24日~28日の間に沿ドニエストル共和国に対する侵攻を計画しているという話はロシア側情報源が拡散しているもので、確認された幾つかの動画に映るウクライナ軍部隊の移動は本物だが規模が小さすぎるため「ロシア側が仕掛けたモルドバの不安定化に関する偽旗作戦だ」という見方が強い。

ウクライナ空軍、国境付近にロシア軍が航空機を集結させた事実はない
2月24日に向けてロシア軍は攻勢拡大? それとも準備不足で実施困難?

 

※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России

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