中国の人口減少は従来は2030年に開始すると思われていたが、実際には去年から始まったことが明らかになっている。中国の公式統計と実際の人口に大きなずれがあったようだ。
2022年6月に上海警察のデータベースがハッカー攻撃を受け、個人を特定できる情報10億人分が盗まれた。この「10億」という中途半端な数は中国の公式の14億人からすれば70%程度で、統計処理におけるサンプルとしては大きすぎた。
つまり「この10億人分の個人情報が中国のすべてではないか」と疑うには十分だったわけだ。
米ウィスコンシン大学の人口統計学者である易富賢(イー・フーシェン)は、実際の中国のピーク人口は12億8,000万人程度だったと推定している。中国政府は彼の著作を中国国内で販売禁止にした。
もし去年から人口減少が始まったのであれば、中国全土で進められている不動産プロジェクトや高速道路、新幹線などはすべて無用になる。恒大が経営危機に陥った理由も、水増しされた人口をベースに間違った将来予測を立てて開発を進めたからではないか。
人口統計がここまで水増しされているのであれば、当然GDPも水増しだろう。すなわち中国が経済大国だったというのが既に幻想であり、実際には世界を騙して投資を誘致するために数字を誇張していただけだ。「14億」という数字で諸外国を威圧する強硬な政治は終焉を迎えることになる。
コメント欄では「子供や高齢者はIDカードを持ってない。戸籍簿しかない住民のデータも盗んだのかどうか」と実際には10億人より少し多い可能性が提起されていた。一方「共産党の出す数字なんて最初から話半分、嘘や見栄だらけ」「党中央が掲げた目標を地方幹部が達成しようとするだけ」と中国の公表値を信用すること自体がおかしいという意見も多かった。(黒井)
水増しされていた中国の人口、「本当は10億人だった説」の衝撃──ハッキングでデータ流出(ニューズウィーク日本版)
3/15(水) 18:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec0262960afe95cb2288729cd1cb1d65fdc6a1ff
私は記事にあったハッキングデータを見たわけではないが、当局発表の人口動態とデータが酷似していたのであれば、確かに本物だろう。 ただ、思うのは中国の場合、身分証とよばれるIDカードで個人を管理しており、それも長距離バスや電車で広く利用しており、収集したデータが抜け落ちるということはない。もし、抜け落ちがあれば、一部の人は列車等の検札を通ることができないからである。 ただ、子どもや高齢者は、IDカードを持っておらず、戸籍簿しかなかったりするし、海外生活が長い中国人もまた、戸籍簿しかないことも多い。戸籍簿しかない住民のデータも盗んだのか否かは気になるところ。 だとしても、中国の人口は10億から12.8億ぐらいが妥当な数字だろう。 毎年発表されるGDPの伸び率も信用できないしね。有名な話だけど。 怪しげな数字を信じて、投資して、失敗なんて、外資の経営者は責任取ったほうがいいと思うけど…。
ハナから共産党の出す数字なんて話半分、嘘や見栄が散りばめられているもの。 データの上の人口が真の人口である、と言うのは今の中国は個人の統制のためにあらゆるところでオンライン化を推し進めているから、そこから漏れる人間を極力減らしたい共産党の思惑とも辻褄はあう。 とは言え、一昔前は一人っ子政策のせいで2人目以降の子供の存在を抹消して、戸籍が無い人が大勢いるって話もあったが。 気になるのは、生活する上でIDが欠かせなくなったら勿論共産党幹部も例外ではないはずだが、高級幹部のデータがどの程度あるのかだな。