【速報】クレディスイスは「大きすぎて潰せない」ではなく「大きすぎて救済できない」の可能性

クレディスイスに関する懸念が週末も止まない中、著名エコノミストのヌリエル・ルービニ氏が「クレディスイスはあまりに大きすぎて救済できない」と警告したことが分かった。

通常は「大きすぎて潰せない」、すなわち金融システムへの影響があまりにも重大だから金融当局が何としても救済するという意味の言葉が有名だが、それを皮肉ったフレーズとなる。金融当局ですら手に負えないほど損失が拡大している可能性がある。

また中央銀行がいくら流動性を強化したとしても、クレディスイス自身が資本を得られなければ焼け石に水だとも言われている。

頼みの綱の「UBSによる買収」カードも、UBSが自社の富裕層を中心とする戦略に集中したいとの考えからリスクを引き受けたくない様子だ。クレディスイスは大規模なリストラを進めるための時間を確保したいとのことだが、間に合わないかもしれない。

UBSによる買収は主に米国のJPモルガンら国際金融資本が求めるシナリオで、米国政府もこれに先立ちスイス当局への働きかけを実施した。

コメント欄では「クレディスイス株を長年持っていたアメリカの大株主も売却してる。防波堤の1つがなくなった」「スイスだけでは救済できないから、EUに救済を求めるのではないか」と解決案を推測する意見があった。一方「今まで好き放題やって働いてた人は莫大な利益を得てる。自分勝手すぎる」と批判の声もあった。(黒井)

クレディ・スイス、「大き過ぎて救済できない」可能性-ルービニ氏(Bloomberg)
3/16(木) 1:05配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e9d5e9acfd9b87270539b7edb11e14d5de096aa