チェコ、ソ連時代の不動産無償提供合意を破棄 賃料請求へ


チェコ、ソ連時代の不動産無償提供合意を破棄 賃料請求へ

在チェコ・プラハのロシア大使館(2021年4月22日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

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 チェコの前身であるチェコスロバキアは1970年代と80年代に、外交目的の使用を前提に土地や建物を無償でソ連に提供した。チェコスロバキアでは当時、ソ連を後ろ盾とする共産党政権が続いていた。

 1991年にソ連が崩壊すると、ロシアが無償使用を引き継いだ。だが、チェコ政府は、ロシアがこれらの不動産を商用など外交目的以外に利用していると主張してきた。

 チェコのヤン・リパフスキー(Jan Lipavsky)外相は「政府は、ロシア政府によるチェコ共和国内の数十の不動産の無償利用の根拠となっている共産主義時代の合意を破棄した」とツイッター(Twitter)に投稿した。

「不当な利益の享受を防ぐため、ロシアによる無償利用は賃貸借契約に変更されるべきだ」と付け加えた。

 チェコ通信(CTK)によると、59の土地と建物が影響を受ける。プラハのロシア大使館近くにあるアパートも含まれるが、大使館自体は含まれていない。

 第2の都市ブルノ(Brno)や西部の温泉地カルロビバリ(Karlovy Vary)にも対象の不動産がある。

 ロシアによるウクライナ侵攻開始以来、チェコ政府はウクライナに多大な人道・軍事支援を行い、50万人以上の難民を受け入れている。【翻訳編集】 AFPBB News



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