市川猿之助さん(左)と父親の市川段四郎さん=2011年
東京都目黒区の歌舞伎俳優、市川猿之助さん(47)宅で倒れているのが見つかった猿之助さんと両親の3人は、何らかの薬物を服用した可能性があることが19日、捜査関係者への取材で分かった。検視では死因は不詳とされた。警視庁は同日、猿之助さん宅の現場検証を実施。また、両親の司法解剖を行うなどして死因の特定を急ぐ。
【画像】初代猿之助から続く家系図
捜査関係者によると、両親と猿之助さんは18日午前10時すぎ、訪ねてきたマネジャーらに倒れているところを発見された。両親は2階のリビングで、並んだ状態だった。いずれもパジャマ姿で、首から下には布団が掛けられていたという。
発見された際に、母親(75)は死後硬直が始まっていたといい、死後一定の時間が経過していたとみられる。父親の市川段四郎さん(76)は搬送先の病院で死亡。いずれも吐いたような痕が確認されたほか、口の中の状況から何らかの薬物を服用した可能性があるという。
猿之助さんは半地下の自室で意識がもうろうとした状態で見つかった。猿之助さんも薬物を口にしたとみられる状況があったという。命に別条はない。室内からはスケッチ用のキャンバスに手書きした遺書のようなものが見つかったほか、近くには別の書き置きがあったことも判明した。
警視庁は、猿之助さんの回復を待って事情を聴く方針。猿之助さんをめぐっては、18日発売の週刊誌「女性セブン」が共演者やスタッフに対するハラスメント疑惑を報じていた。