韓国外交部を「無礼」呼ばわりしておいて…「カネ払え」と徴用被害者宅を訪問した市民団体【記者手帳】


韓国外交部を「無礼」呼ばわりしておいて…「カネ払え」と徴用被害者宅を訪問した市民団体【記者手帳】

(写真:朝鮮日報日本語版) ▲今年1月、日本による強制占領期の徴用工問題に関連し、韓国政府の解決策に反対する「非常時局宣言」が韓国国会前で発表された。 /ニュース1

【写真】裁判後の記者会見で涙を見せる強制徴用被害者(2018年)

 イ理事長は外交部が被害者と面会しようとしたことについて、「重要な意思決定が必要な事柄に代理人、支援団体、家族が同席しなければならないのは常識だ」とも主張した。自分たちを無視するなという意味だ。しかし、遺族は11年前に市民団体が被害者と合意文書を取り交わす際にはなぜ家族に知らせなかったのかと問いただしている。ある遺族は「合意文書の原本を受け取り、青天の霹靂(へきれき)だった。90歳を超える高齢者を呼び、拇印(ぼいん)まで押させておいて、子どもたちは全く知らなかった」と話した。

 この団体は裁判初期から関与し、被害者を支援した部分もあるだろう。だが自分たちが表現する通り、「稚拙で非常識な」やり方で被害者が望まない面会を迫り、「精算」を要求することをどうとらえるべきか。「歴史問題を利用したビジネス」という批判が出てくることには理由がある。この団体は世論が悪化すると「遺族が故人の遺志に従うかどうかは彼らが決めることだ」と立場を一歩後退させた。

金隠仲(キム・ウンジュン)記者



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