ウクライナの大規模攻撃、ロシアが阻止と発表 兵士250人殺害とも


ウクライナの大規模攻撃、ロシアが阻止と発表 兵士250人殺害とも

ウクライナの大規模攻撃、ロシアが阻止と発表 兵士250人殺害とも

ロシア国防省は5日、ウクライナの大規模な攻撃を阻止したと発表した。ウクライナ兵250人を殺害し、装甲車両を破壊したとしている。

ロシア国防省は、ウクライナが東部ドネツク地方で4日、「大規模な攻撃」を開始したと明らかにした。機械化大隊6個と戦車大隊2個によるものだとした。

ロシアが戦闘場面だとして公開した動画には、軍用車両が空から激しく攻撃される様子が映っている。

同省はウクライナ軍について、最も突破しやすいと判断した前線の場所からロシアの守備を破ろうとしたと説明。だが「その任務を達成できなかった。成功しなかった」とした。

ロシアは、ウクライナが兵士250人と戦車16台を失ったと主張した。

ロシアの主張は独立した検証がなされていない。この発表について、ウクライナはコメントしていない。

■反撃で沈黙を呼びかける

ウクライナがロシアから領土奪還を目指す反転攻勢は、近く始まることが確実視されている。ウクライナは実行に先立ち4日、沈黙を守るよう呼びかけた。

今回あったとされる攻撃が、ウクライナによる反撃の開始を示すのかは不明。

ウクライナは数カ月前から反撃を計画している。しかし、兵士の訓練と、西側同盟国が供与する軍備の受け取りに、可能な限り時間をかけたいと考えている。

ウクライナ政府関係者は、攻撃に関して公に憶測をめぐらせるのは敵を助けることになりかねないと警告した。

ウクライナ国防省は4日、通信アプリ「テレグラム」に動画を投稿。「計画は沈黙を好む。開始を発表したりしない」とした。顔を覆った重武装の兵士らが唇に指を当てる映像も入れた。

反撃は、ウクライナにとって大きなかけとなる。同国がロシアの戦線を突破し、軍事的な行き詰まりを終わらせ、主権領土の一部を奪還できることを、自国民と西側同盟国に示す必要がある。

ウクライナ地上部隊のオレクサンドル・シルスキー司令官は5日朝、部隊が東部バフムートに向かって「前進」しており、同市近くでロシアの拠点を破壊したと明らかにした。

■反ロシアの軍事組織の動き

ウクライナとの国境に近いロシア・ベルゴロド州では、同国政府と敵対する戦闘員らが4日、ロシア兵を数人捕らえたと発表した。

自由ロシア軍団(FRL)が発表した。ロシア義勇軍団(RDK)との共同声明だと説明している。

両団体とも、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の打倒を掲げている。ロシアが昨年2月に開始したウクライナへの本格侵攻にも、反対している。

ベルゴロド州のヴィヤチェスラフ・グラドコフ知事は、ロシア兵が生きているなら、軍事組織の戦闘員らと会う用意があると表明した。しかし戦闘員たちはその後、知事には自分たちに会う「勇気がなかった」ので、ロシア兵はウクライナに引き渡すとした。

ロシアは、国境地帯での最近の攻撃についてウクライナを非難している。ウクライナは直接の関与を否定している。

グラドコフ知事はその後、ベルゴロド州のエネルギー工場がドローン(無人機)で攻撃され炎上しているとした。

この攻撃については、独立した確認がなされていない。ロシアはベルゴロド州について、ウクライナから度重なるドローン攻撃を受けているとしている。

(英語記事 Russia says it thwarted major Ukrainian offensive)

(c) BBC News



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