特別養子縁組で親になった夫婦 障害のあるわが子「産んでたらもっと頑張れるのかな…」 葛藤乗り越え #令和の子 #令和の親

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祥くん(左端)の笑顔に和む貴司さん(右端)と千恵さん(右から2人目)。いっちゃんは「かあか」にべったりだ

【写真集】「子どもたちに生きる力をもらってます」笑顔の一家

 祥くん(6)は、車のおもちゃが大好きだ。「かーして」。妹のいっちゃん(3)にせがまれると、最近は素直に貸してやる。父の岩崎貴司さん(46)=広島県福山市=は「お兄ちゃんらしくなったな」とうれしくなる。ダウン症の祥くんは、まだ言葉を話せない。それでも兄妹は仲良く遊んでいる。その姿を見るだけで、母の千恵さん(41)も幸せな気持ちになる。「あの時、諦めなくて良かった」と心の底から思う。

結婚10年 待ち望んだ子

 障害のことも告げられたが、貴司さんとは「どんな境遇の子どもでも迎えよう」と決めていた。出生前でも胎児の染色体異常が分かる時代。不妊治療中もどんな命でも育てるつもりだった。「それなら養子を授かる場合も同じだよね、と話し合っていたんです」。だから迷わなかった。「ようやくわが子を抱ける」と胸は弾んだのだ。

親族は猛反対 悩み抜き決断

 すぐに後悔が押し寄せた。「どうしても息子を失いたくなかった。それにもし、施設に行くことになったらって」

 愛情を一身に受けながら育つ機会を、奪うことになる。これは命の選別ではないか…。悩み抜き、3日目に夫婦で決めた。実家を離れてでも、親になろうと。その日のうちに新居も決めてきた。覚悟は伝わったらしい。東京から駆け付けた親族を交え、母美恵子さんと話し合うことに。母は「そこまで言うなら、この家で育てたらいい」と折れてくれた。

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