ウクライナ・バフムート近郊で、ロシア軍の拠点に向けて攻撃するウクライナ軍兵士(2023年6月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ウクライナ東部バフムート(Bakhmut)の前線から帰還したウクライナ兵によると、ロシア国内で民間軍事会社ワグネル(Wagner)が起こした反乱による前線への影響は、25日の時点では特になかったという。
【写真】ロシア南部ロストフナドヌーに進軍したワグネル部隊
AFPは同日、負傷して前線から戻る兵士を多数確認した。バフムート近郊で負傷した兵士の治療に当たる医師も、ここ数日で負傷者が増えていると述べた。
ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は24日、ロシア軍指導部の打倒を宣言し、ロシア南部軍管区司令部を掌握。首都モスクワへの進軍を開始したが、その日のうちに進軍停止と撤退を決めた。
バフムートから戻ったばかりだという兵士のナザルさん(26)は、前線では戦闘が続いていると話す。「ほとんどの軍関係者は、ロシアのサーカス(軍)がまだここにいるとよく理解している。出て行っていない。同じ拠点にいる」
「きのう攻撃してきたように、ロシアはきょうも攻撃してくる」
バフムート周辺で6か月戦っているという別の兵士は、ワグネル戦闘員はロシア受刑者からなる部隊「ストームZ(Storm Z)」と共にウクライナ東部で戦闘を続けていると証言した。ストームZも、プリゴジン氏が設立した部隊だ。
その一方で帰還兵の一部からは、拠点を離れたロシア兵も少数いるとの指摘もあった。【翻訳編集】 AFPBB News