【参院選2019 激戦区の戦い】広島選挙区 自民確執「地方vs中央」

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支援者を前に演説する候補者=広島県福山市(有年由貴子撮影)
支援者を前に演説する候補者=広島県福山市(有年由貴子撮影)

 自民党が21年ぶりに2人を擁立し、議席独占を目指す広島選挙区(改選数2)。「自民一強」を確固たるものにする試金石との見方もあるが、内情は「地方vs中央」の構図による、党内の“仁義なき戦い”だ。

 「党幹部が少しフラフラし過ぎている。天から一声かければ何でも有利になるというのは間違いだ」。8日、広島県福山市で自民現職の溝手顕正(76)が支援者約400人を前に声を張り上げた。約10分間の演説時間のうち、半分は党本部への不満が占めた。

 広島は「ポスト安倍」をにらむ党政調会長・岸田文雄(衆院広島1区)率いる岸田派(宏池会)の牙城。溝手は県内に6人の国会議員を抱える岸田派の最高顧問で、平成25年の参院選では後続候補に倍以上の票差で圧勝した。議席の上積みも可能とみた党本部が今年3月、新人の河井案里(45)の擁立を決めた、というのが表向きの構図だ。

 ただ、同選挙区でダブル当選の実績はなく、今回も自民が2人区で2人擁立したのは広島だけ。河井は首相・安倍晋三に近い党総裁外交特別補佐の河井克行(衆院広島3区)の妻でもあり、支持層の分裂を招きかねない決定に、地元では「官邸主導で頭越しにものごとが進んだ」との不満がくすぶる。

 県連がホームページで紹介する候補者は溝手のみ。「党本部の支援は受けない」(県連関係者)とし、岸田ら地元のほとんどの国会議員、地方議員が支援する。

 党本部が地元の反発を押し切った背景には、安倍と溝手の確執が指摘される。第1次安倍政権時の19年参院選で自民が大敗した際、防災相だった溝手は「首相の責任」に言及。党参院幹事長を務めた野党時代の24年には、安倍を「過去の人」とも言い放った。

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