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2021年3月、オプラ・ウィンフリーのインタビューで爆弾発言を次々に投下したハリー王子とメーガン妃。特に妃が「長男のアーチーが生まれる前、彼の肌がどんな色だろうかという懸念を口にする人が王室内にいた」「王室には人種差別がある」と告発したことは大きな騒ぎになった。
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このインタビューに当時王室は「ヘンリーとメーガンにとってこの数年がいかに困難だったかを知り家族全員が悲しんでいます」「提起された問題、特に人種の問題について懸念しています。いくつかの記憶は異なるかもしれませんが、これらを非常に深刻に受け止めています。家族として個人的に対処します」と声明を発表した。
この「いくつかの記憶は異なる」という部分には妃の発言が「他の人の記憶とは違う」という王室の主張が込められている。実はこの部分を声明に入れるかどうか王室内で議論になっていたことが明らかになった。王室専門家のバレンタイン・ロウの書いた「Courtiers: The Hidden Power Behind the Crown」の新版の中に書かれている。
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ロウによると声明の最初の草稿にはこのフレーズは入っていなかったそう。それを見てウィリアム皇太子とキャサリン皇太子は「もっときっぱりとした態度をとるように望んだ」とロウは書いている。「ウィリアム皇太子は王室の対応チームに『(ハリー王子とメーガン妃の)このような行為は許されない』ということをはっきりさせるために適切な方法を考え出してほしい』と指示した」。その結果「いくつかの記憶は異なる」というフレーズをチャールズ国王の秘書たちが考え出した。
これに反対派が現れた。「ハリー王子とメーガン妃を激怒させることを恐れた、少なくとも2人の上級スタッフがこのフレーズを入れることに反対した。しかしこのフレーズを入れた草稿を見て、皇太子妃は残すべきだと主張した」。関係者によると皇太子妃は王室スタッフたちにこう言ったそう。「歴史がこの声明に評価を下すでしょう。このフレーズやそれに類するフレーズがない限り、王子と妃の発言はすべて真実とみなされます」。これが決め手となり「このきっぱりしたバージョンの声明が女王に承認され、発表された」とロウは書いている。
関係者は「キャサリン皇太子妃の態度はすぐには捉えにくいので、適切な評価を受けていない」「でも彼女は常に『私の進む道は歴史に残る。私はいつか王妃になる』ということを見据えて行動している」とも証言している。華やかな笑顔やエレガントな立ち居振る舞いで注目を集める皇太子妃。その背後では未来の王妃にふさわしい態度が育まれているよう。