【王位戦】佐々木大地七段、封じ手を渡す相手間違えた 師匠ハラハラ「しょうがない。60点」

[ad_1]

豊田市能楽堂での「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第1局」に臨む佐々木大地七段(日本将棋連盟提供)

【写真】佐々木大地七段が昼食に注文した「日間賀島産の蛸飯と蕎麦寿司」

 「違う」。封じ手時に王位戦の動画を配信する「ABEMA」で解説を務めていた佐々木の師匠、深浦康市九段(51)が思わず叫んだ。本来は対戦相手の藤井に手渡すはずの封じ手の入った封筒を、立会人の石田和雄九段(76)にいきなり手渡してしまったからだ。「すいません。師匠から言っておきます。直接、対局者に渡すのが正解です」。

 初めてだから致し方ない部分もある。そこは立会人の経験もある師匠だからこそ、タイトル戦に出ている以上は封じ手の手順を覚えてもらわないと困ると判断したからだろう。

 封じ手を宣言した直後から、見守る師匠はハラハラドキドキしていた。「ミッションがしっかりできるかどうか」。別室で指し手を記入しているはずだが、5分ほど経過したも対局場に戻ってこない。「大丈夫かなぁ。ちゃんと書けてますかねぇ。心配になってきます」。

 約10分経過して姿を見せ、「よかった」とホッとした様子だったが、そこで石田九段に手渡すミスを目撃してしまった。藤井と石田九段がうまくフォローして封じ手は無事、立会人に手渡された。

 「ハラハラしましたねぇ」。師匠の本音がもれた。「初めての封じ手は50点かなぁ」。辛口の採点も出た。「もうちょっと手際良く。石田先生に手渡したのは、マイナスポイント」と容赦なかったが、「初めてだからしょうがないかなぁ。60点」とちょっぴり加点した。

 深浦九段は3年前の王位戦7番勝負第2局(7月13、14日、札幌市)で藤井が初めて封じ手を行った時に立会人を務めている。この時は藤井が立会人に封筒を手渡す際、反対だったため、「向きが違う」とのしぐさを見せて指摘したことがある。こんな経験をしながら、若い対局者はタイトル戦を経験していくという一例だった。

[ad_2]

Source link