【リーブルビル(ガボン)AFP時事】中央アフリカで、ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員たちが帰国の準備を始めたのではないかとうわさが広まっている。
中央アフリカのトゥアデラ大統領の補佐官は7日、うわさに対し「ワグネルはここにいる。マスコミが何を言おうと、いいかげんな主張にすぎない」と反論、撤収を否定した。
ワグネルは2018年から中央アフリカに駐留してきた。しかし、ロシアで6月に引き起こした反乱後、会社の将来は見通せなくなった。
この問題に詳しい旧宗主国フランスの関係者は「間もなくだ。急いで帰国する」と述べた。理由として、ワグネル自身の「現在の困難」に加え、中央アフリカ政府の財政事情も挙げた。
フランスの治安関係者も「これから給料が支払われるのかよく分からない」点と「(ロシア軍に移籍せず)ワグネルにとどまった戦闘員の家族にはいずれ報復が加えられる恐れがある」点が戦闘員の帰国を促していると指摘した。