ウクライナ軍は9日、南東部のロシア軍支配地域の奪還作戦で前進した。ゼレンスキー大統領は放映されたインタビューの中で、進軍のペースがこれまで遅かったものの、ウクライナ軍が「主導権を握った」と述べた。写真はウクライナの部隊。7月5日、バフムート近郊で撮影(2023年 ロイター/Sofiia Gatilova)
[10日 ロイター] – ウクライナ軍は9日、南東部のロシア軍支配地域の奪還作戦で前進した。ゼレンスキー大統領は放映されたインタビューの中で、進軍のペースがこれまで遅かったものの、ウクライナ軍が「主導権を握った」と述べた。
ロシア側によると、ロシア民間軍事会社ワグネルの部隊が5月に掌握した東部ドネツク州バフムト周辺で激しい戦闘が繰り広げられた。ロシア南部チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長はメッセージアプリのテレグラムへの投稿で、チェチェンの特殊部隊「アフマート」がこの地域に配備されたと述べた。
ウクライナのマリャル国防次官は南東部の2つの地域で激しい戦闘があったとテレグラムに投稿。「われわれはこれらの地域で得た成果を固めている」と述べた。
ロシア軍がバフムトで守勢に立たされる中、ウクライナ軍が同都市の南側で「一定の前進」を遂げているという。
ゼレンスキー氏は米テレビ局ABCのインタビューで、自身や軍司令官らが望むよりも進軍が遅いことを認めた上で、ウクライナ軍側に主導権があると述べた。
ウクライナの軍事アナリスト、デニス・ポポビッチ氏によると、ウクライナ軍はバフムトの南にあるクリシチウカ付近で重要な拠点を掌握した。