仏印は歴史的な信頼関係の発展を約束、仏メディアは独自兵器の勝利を主張

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パリを訪問したインドのモディ首相はラファールやスコルペヌ型潜水艦の調達でフランスと合意、仏メディアは「欧州諸国の無謀な協力体制は中東で敗北し、フランスがインドで勝利を収めたことは取り組みの正しさを裏付けている」と主張した。

FCASやMGCSが「タイフーンの二の舞い」になることを警戒しているフランスメディア

独自の戦略的自律性を標榜するフランスとインドは1998年に戦略的パートナシップ関係を確立、両国は敏感な主権領域を含む広範囲の問題で協力関係を強化し、特に機密性の高い防衛分野の取引が大幅に伸びたため、インドとってフランスはロシアに次ぐ武器供給となり、14日にパリを訪問したモディ首相とマクロン大統領は「この歴史的な信頼関係を両国は今後も発展させていく」と宣言して「次の25年間=2047年まで」をカバーする野心的なロードマップを発表した。

このロードマップは主に「両国の防衛力強化」や「第三国への輸出も視野に入れた先進防衛技術の共同開発・生産」を約束したもので、ファーストステップとしてインドはラファールMやスコルペヌ型潜水艦を新たに調達、ヒンドスタン航空機とサフランは「ヘリコプターエンジン(IMRH向けの可能性が高い)の共同開発」で合意、さらにインドが開発を進めている第5世代戦闘機「AMCA」と海軍向け艦載機「TEDBF」に関連していると噂される「航空戦闘システムの共同開発」や、インド海軍や国際的なニーズを満たす水上艦艇分野でも協力関係を構築するためガーデンリーチ造船所とNavalGroupが覚書に署名。

特に興味深いのは同じタイミングで「ドイツ政府が2025年秋までサウジアラビアに対するタイフーン売却を許可しない」と発表した点で、仏メディアは「欧州諸国の無謀な協力体制は中東で敗北し、フランスがインドで勝利を収めたことは我々の取り組みが正しかったことを裏付けている。これは研究開発、生産、マーケティングといった自国の兵器システムに途切れなく投資してきた結果であり、ラファール、スコルペヌ、FDI、これらのセンサーや兵器システムを独自に構築してきたおかげだ」と主張。

仏印は歴史的な信頼関係の発展を約束、仏メディアは独自兵器の勝利を主張

出典:U.S. Air Force photo by Airman Olivia Gibson

さらに「ギリシャ、エジプト、アラブ首長国連邦、カタール、ブラジル、インドネシアなど最近の成功例を挙げればキリがないないが、継続的な投資と独自の兵器システムによる成功は今後の国際共同開発において重要な指針となるだろう。独自の外交と独立した軍事能力に支えられるフランスは『同じ戦略』を追求する国を惹きつけるはずで、フランスの武器輸出は主権の輸出に他ならない」と述べているのが興味深い。

仏メディアの中には「防衛分野におけるドイツとの協力関係を見直すべきだ」「国際共同開発において輸出ルールを先に固めておくのが重要だ」と主張するものあり、これはFCASやMGCSが「タイフーンの二の舞い」になることを警戒している現れだろう。

仏印は歴史的な信頼関係の発展を約束、仏メディアは独自兵器の勝利を主張

出典:The White House

因みに米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアは「将来的な大国としての地位」がほぼ保証されているインドを巡って「安全保障分野における影響力拡大」を争い、特に米国はF414共同生産、米海軍艦艇の修理契約、海底領域における共同認識力の強化、防衛産業のサプライチェーン強化に向けた協定交渉、防衛産業協力と技術共有を強化する枠組みを提示したがF/A-18E/F採用を逃し、印空軍のMRCA選定でも不利な立場に立たされた格好で、国家戦略に類似点が多いフランスの圧勝と言える内容だ。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Koby I. Saunders

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