ベラルーシの射撃場で兵士の訓練を行うロシアのワグネル戦闘員＝ベラルーシ国防省系テレビの映像より、ロイター
英BBC放送は18日、衛星写真の分析を基にロシアの民間軍事会社「ワグネル」の車列がベラルーシの軍事施設に到着した可能性があると報じた。
【ワグネル反乱 そのときモスクワでは…】
BBCによると、17日撮影の写真で、首都ミンスクの南方約100キロにある軍事施設に向かって高速道路を走る車列が確認された。また、同時期にSNS（ネット交流サービス）に投稿された動画には、同じ高速道路をロシアとワグネルの旗をかかげた車列が走行している様子が映っていたという。
ベラルーシの独立系軍事情報監視団体「ベラルーシ・ガユン（ハユン）」は、11日以降、ワグネルが五つの車列（計382～400台）でベラルーシに入り、すでに同国内に2000～2500人の戦闘員を駐留させている可能性があると推定している。
一方、ワグネル系のSNSは17日、ワグネルが主要拠点としてきたロシア南部のクラスノダール地方の演習場から戦闘員が撤収したことを明らかにした。
ベラルーシ国防省は14日、ワグネルの戦闘員が国内でベラルーシ軍の兵士に対して軍事訓練をしていることを認めている。【ブリュッセル岩佐淳士】
