日本の夏休み旅行トレンド:済州島が人気、国内旅行と費用対効果を重視する傾向

夏の旅行計画において、費用対効果(コスパ)を重視する傾向が強まっています。今年の夏休みシーズン、飛行機を利用した旅行先として韓国の済州島が最も人気を集めたことが、複数の調査から明らかになりました。

夏の人気旅行先、済州島が首位に

グローバル旅行プラットフォーム「トリップドットコム」の発表によると、2024年7月から8月の夏休み期間中、航空券の予約が最も多かった地域は韓国の「済州島」でした。2位は「日本」、3位は「ベトナム」、4位は「中国」、5位は「タイ」が続きます。

トリップドットコムは、今年の夏の旅行では「コスパを重視する実利型需要」が顕著であったと分析。韓国支社長ホン・ジョンミン氏は、「費用に対する満足度を重視し、近距離で効率的に旅行を楽しもうとする消費者トレンドが明確になり、済州島が注目されている」と述べています。

済州島の海辺に咲くハマユウの花済州島の海辺に咲くハマユウの花

国内旅行の優勢と海外旅行の選択肢

コスパ重視の傾向は、国内旅行への選好にも表れています。ロッテメンバーズのリサーチプラットフォーム「ライム(Lime)」が全国20~60代の男女1900人を対象に実施した夏休みアンケート調査では、回答者の約7割が国内旅行を計画していると回答しました(標本誤差95%、信頼水準±2.25%ポイント)。

この調査では、旅行計画者のうち「国内旅行」を選択した割合が前年比5.2ポイント増の74.1%に達しました。「海外旅行」は25.9%に留まりましたが、その中で「東南アジア」(30.8%)や「日本」(30.4%)といった近距離の目的地が人気を集めました。「欧州」は14.6%です。

結論

今年の夏休み旅行では、「費用対効果」と「近距離」が重要なキーワードとなりました。韓国では済州島が最も人気の国内旅行先となり、海外旅行では日本を含む近隣アジア諸国が引き続き選ばれる傾向が明確に示されました。このトレンドは、今後の旅行業界の動向を占う上で重要な指標となるでしょう。

参考資料