中国の秦外相、6月末から動静不明 インターネットでうわさ飛び交う

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中国の秦外相、6月末から動静不明 インターネットでうわさ飛び交う

中国の秦外相、6月末から動静不明 インターネットでうわさ飛び交う

中国の秦剛外相(57)が長い間、公の場に姿を見せておらず、インターネット上でさまざまな憶測が飛び交っている。こうした状況で、中国の秘密主義に再び注目が集まっている。

秦氏は6月25日を最後に、3週間以上、公の場に姿を現していない。

昨年12月に外相に任命された秦氏は、習近平国家主席の信頼の厚い側近と見なされてきた。

中国政府で最も顔の知られた一人でもあるため、この長期間の動静不明には外交官や中国情勢ウォッチャーだけでなく、一般の中国国民も注目している。

外交部(外務省)の毛寧報道官は17日、秦氏の居場所について提供できる情報はないと述べた。

中国の不透明なシステムにおいて、政府高官が突然姿を見せなくなるのは問題が起きている兆候といえる。毛報道官の空虚な返答が、すでに過熱している秦氏の動静をめぐる憶測や疑念に、新たな燃料を注いだ。

中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」では、毛氏の映像を見たあるユーザーが、「この人は答え方を知らないのか?」と投稿した。

「この回答は非常に気がかりだ」という投稿もみられた。

中国では、著名な人物が説明なしに長期間姿を消し、後になって犯罪捜査の対象として浮上することは珍しくない。あるいは、消息を絶った後、一切の説明なしに再び姿を現すこともある。

習氏ですら、2012年に国家主席になる直前に2週間、公の場所に姿を現さなかった。この時には、健康上の理由や、中国共産党内での権力闘争の可能性がささやかれた。

外務省は先週、秦氏が健康上の理由でインドネシアでの外交会議に参加しないと発表した。しかしこの一文は、外務省のウェブサイトに掲載された公式声明にはなかった。秦氏の前任者で、現在は党中央外事工作委員会弁公室主任の王毅氏が、代理でインドネシアを訪問した。

欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表との外相会談も、2週間前に延期が決まった。中国からEUに当初の予定は不可能との連絡があったが、理由は示されなかった。

ロイター通信は関係筋の話として、EU側はボレル氏が北京に到着する2日前に延期を知らされたと伝えた。

17日には習国家主席とフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の会談があったが、秦氏の姿はなかった。中国国営メディアの映像には、王氏をはじめとする外務省高官の姿があった。

■検索が5000%増

情報の空白状態は、一層の憶測を呼ぶばかりだ。

中国最大の検索エンジン「百度(バイドゥ)」では、この7日で秦氏の名前の検索件数が急増した。「百度指数」によると、「秦剛」の検索件数は1週間で5000%増え、あらゆる中国の著名人よりも多く検索されている。

インターネット上で最も広く共有されている説は、秦氏が不倫疑惑にまつわる捜査を受けているというものだ。外務省の毛報道官は17日、この件について問われると、「何も知らない」と答えた。

もちろん、この回答ではうわさはまったく静まらなかった。

北京在住の中国政治評論家、呉強氏は、「人々がこの話に興味を持つのは、ブラックボックスに隠された秘密に興味があるからだ」と指摘した。

「秦氏の失踪は、中国の外交システムと指導部の意思決定システムの脆弱(ぜいじゃく)性を浮き彫りにした」

■流星のような出世

かつては厳しい外交官として知られた秦氏だが、近年は中国が追求してきた攻撃的な外交アプローチ「戦狼(せんろう)外交」とは距離を置いているとみられている。

秦氏の外相就任は、まさに流星のような出世だった。同氏は中国史上、最も若く外相に任命された人物の一人だ。

秦氏は2022年12月、駐米大使を2年ばかり務めた後、外相に就任した。

それ以前は外務省の報道官を務めたほか、習氏の外遊の手配を担当した。国家主席の近くで働く機会を得て、気に入られたとみられる。

だが、中国のシステムの不透明さを考えると、秦氏が今本当に面倒ごとに巻き込まれているのか、それとも近いうちに再び表舞台に姿を現す可能性があるのかを判断するのは難しいと、シンガポール国立大学の荘嘉穎氏は指摘する。

一方で、このような高官に関するうわさが、完全な検閲なしに中国のインターネット上で語られていることも、極めて異例なことだという。

「検閲が働いていないからこそ、人々は権力闘争や汚職、権力や地位の乱用、恋愛関係などのうわさが真実なのかと疑問に思っている」と、荘氏は述べた。

(英語記事 China’s ‘missing’ foreign minister sparks guessing game)

(c) BBC News

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