韓国保守系団体代表、処理水放出巡り「韓国議員が申し訳ない」

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東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を支持する韓国の保守系団体「オンマ部隊」の朱玉順代表(中央)=19日午後、首相官邸前(奥原慎平撮影)

【写真】「オンマ(母さん)部隊」の朱玉順(チュ・オクスン)代表

朱氏は、慰安婦問題の噓を正すため市民団体「慰安婦詐欺清算連帯」を結成するなど約10年にわたりソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去を求め続けている。

今回のデモ活動には約30人の韓国人らも参加した。デモのために来日した朱氏は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と岸田文雄首相はアジアの未来を引っ張っていく原動力だ」と強調。「処理水に関して問題がない。もっと危険なのは北朝鮮の核だ」と語った。

朱氏らは声明も公表し、「放出に反対する勢力は韓国内で一部に過ぎない。ただ、実際に放出が始まれば、韓国の国民感情上、大小の懸念の声が出ると予想される。両国が力を合わせ、誤った情報を正し、デマの払拭に協力していくことを願う」とし、放出に関するモニタリング情報の即時共有などを訴えた。

処理水を巡っては、国際原子力機関(IAEA)が4日、放出計画が国際的な安全基準に合致することを包括報告書で認めている。韓国政府も独自の検証結果を踏まえた上で問題がないとしている。一方、韓国野党は処理水の放出を「核汚染水の海洋投棄」などと喧伝し、反発している。(奥原慎平)

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