米軍によるクラスター弾の点検=ロイター
【ワシントン=田島大志】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は20日、米国が供与したクラスター弾をウクライナ軍がロシア軍に対して使い始めたと明らかにし、「非常に効果的に使っている」と述べた。前線の露軍の陣形に影響を与えているという。
【表】一目でわかる…ロシアの戦力はウクライナを圧倒している
クラスター弾は、内蔵した大量の小型爆弾を広範囲にばらまくものだ。殺傷力が高い一方、不発弾による民間人への被害が懸念されている。カービー氏はウクライナから使用の報告を受けたとし、「適切に使われている」とも強調した。
米国防総省のサブリナ・シン副報道官は20日の記者会見で、ウクライナが使用場所を記録し、「戦争が終わった時に(不発弾の)除去作業を行えるようにすると約束した」と語った。
米政府は、塹壕(ざんごう)を拠点とする露軍陣地に対する攻撃の効果が高いとみている。米紙ワシントン・ポストによると、ウクライナ軍はウクライナ南東部の前線で使用したという。