少年と介護者にそっと歩み寄り、記念写真に納まる英王室の衛兵=The Royal King’s Guards Englandのユーチューブより
英ロンドンのバッキンガム宮殿を警備する衛兵が「珍しい規律違反」(英紙デーリー・メール)をしたとして称賛され、話題になっている。
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英メディアによると、6月上旬にダウン症の少年イブラヒムさん(17)と介護者のマイクさんが衛兵の近くで記念写真を撮ろうとした。距離を取ろうとした2人に対し、衛兵の方からそっと歩み寄り、写真に納まりやすいように配慮した。
英王室の衛兵は、観光客の求めにも動じることなく常に同じ場所に立ち、警備にあたる姿で知られる。あえて慣例を破り、少年を気遣った衛兵の映像が動画サイトに投稿されると、SNS(ネット交流サービス)では「優しさに感動した」「胸がいっぱいになった」といった声が相次いだ。
イブラヒムさんは英メディアに「うれしかった」と話している。【ロンドン篠田航一】