元警部補・佐藤誠氏、記者会見/警察庁長官が証拠品をもとに事件性がないと言ったが、自殺を認定する証拠品などない。誰が考えても『事件性はあり』だ
佐藤誠氏「文春にどうして記事が流れたのか知りたかった。本当に警察官がこんなことをしゃべったのかと」
警察庁長官の「この件には事件性がない」と言ったことにカチンときた。被害者が可哀想だと思い、載っている通り経緯を話した。
最終的にはどうせやるからには全部話すしかないと思った。
俺は証拠品、供述書を吟味していた。適正な捜査で証拠品をもとに事件性がないと言ったが、自殺を認定する証拠品などない。被害者が余計可哀想に思った。
警察官が職を離れたらなんでもかんでも話していいのかという人もいるが、勢いでこうなった。
誰が考えても「事件性はあり」だ。どの刑事が見ても自殺には見えない。
あれはどうやったって女じゃできない。手に傷もついていない。X子さんが一番と思ったが違う。Yは時間的に違う。Zは「ん」という感じだ。
捜査の終わり方が異常だった。こんな終わり方はない。
Yさんはいた。カーテンの後ろにいた。生きている時に呼んで喧嘩になったと、X子さんはそう言わざるを得なかった。
私の指紋がついちゃったと言ってるが、本当かなと思った。
Zさんについては、俺の見立てだ。
本来ならば遺族側にきちんと言わなければならなかったのに、今まで、放っておいたのに5年経って「これは事件性がない。自殺だ」と言われれば怒るだろう。
見立てでは、事件性がないなどという証拠などない。遺書とかあれば証拠になるが、自殺の証拠がない。遺族の方は再捜査をお願いするだろう。
証拠などないのに、あるかのように言っている。俺が一番知っている。証拠を全部見ているが自殺と認定する証拠などない。何を根拠に言っているのかなと。もう少し被害者のことを考えてほしい。
「木原事件」を巡り実名告発 警視庁捜査一課殺人捜査第一係 元警部補・佐藤誠氏 記者会見 (文春オンライン公式youtube)