【社説】低成長の沼に落ちた韓国、革新だけが生きる道

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韓国経済の体力低下は国の経済規模順位でも確認できる。昨年韓国の名目国内総生産(GDP)規模は13位、前年比で3段階下落した。それでもサムスン電子の半導体赤字幅が1-3月期より小幅に減り半導体が底を打っているという点は幸いだ。しかし半導体がすぐに生き返るものではない。世界的な景気低迷が一時的ならば、米中覇権競争にともなう世界的供給網変化は韓国半導体産業の構造的沈滞を呼び起こす恐れがある。

韓国経済はこのまま落ち込むだろうか。新たな跳躍が切実な時期だ。折しも半導体に隠れていた自動車産業の善戦が注目される。低成長の沼に落ちた韓国経済に小さな希望になっている。実際にヒョンデ(現代自動車)が4-6月期売り上げ42兆2497億ウォン、営業利益4兆2379億ウォンで四半期基準では過去最大の業績を更新した。現代自動車グループはトヨタとフォルクスワーゲンに続き昨年世界販売3位の自動車グループに上がった。2020年の鄭義宣(チョン・ウィソン)会長就任後に電気自動車などエコカー市場を狙って大々的な体質改善に出たのが功を奏したと評価される。これだけでない。LGエネルギーソリューションやポスコのように二次電池を未来の収益源として掲げる企業の最近の活躍も目立つ。

だがいまは一部産業の躍進に満足する時ではない。何より韓国経済は現在成長の限界に直面した状態だ。これまで大企業を中心に展開してきたファーストフォロワー(速い追撃者)戦略が成功を収めてきたが、いまはまた中国やインドなど別のフォロワーに追われる身になった。これまでなかった新しい市場を開き世界の先頭国と肩を並べるファーストムーバー(先導者)への変身にエネルギーを注がなければならない。

韓国の宿題である「新樹種」を育てる道はすでに提示されている。科学技術振興とこれを土台にした技術事業化だ。環境は悪くない。韓国の研究開発投資はGDP比世界1~2位水準であり、絶対金額も世界5位に達する。大学や研究所の研究論文が「ネイチャー」「サイエンス」など世界最高水準の学術誌に相次いで掲載されている。これに対し進む道はまだ遠い。最も大きな問題は革新技術を基に新たな成長エンジンが出てきていない点だ。キーワードは韓国の産業生態系の構造的革新だ。実際にソウル大学のキム・ピッネリ教授のような世界的碩学は国内トップクラスの研究を新産業に連結するインフラが備わっていないと訴える。革新スタートアップがあちこちで誕生しているが、グローバルスタンダードに満たない規制が立ちふさがる状態だ。

韓国経済の柱である大企業の積極的な参加も要求される。革新スタートアップを買収して新たな収益源として育てる「オープンイノベーション」にさらに努力しなければならない。現在では模倣する水準にとどまっているというのが全般的な評価だ。特に大企業の最高経営者の決断と鋭い洞察力が切実だ。通常1年単位で実績を評価される大企業役員としては平均5~10年育てなければならないオープンイノベーションに飛び込むのが難しいためだ。現在の世界経済は技術覇権と供給網変化などで揺れ動いている。変革の時代は危機であり機会だ。革新生態系がなくては韓国の未来もない。政府と企業など最高決定権者が勇断を下す時だ。

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