ウクライナ軍が活用しているアメリカの「スペースX」の通信衛星サービス「スターリンク」について、ロシアが妨害に成功しているとロシアメディアが報じました。
ロシア国営のRIAノーボスチ通信は7月31日、親ロシア派が実効支配する「ルガンスク人民共和国」の退役軍人の話として、ルガンスクの周辺で「ロシアの電子戦機器がスターリンクによるインターネット通信を妨害し始めた」と伝えました。
分析によって、ウクライナ軍がスターリンクの使用に困難を抱えていたことが分かったということです。
前線で指揮を執るウクライナ軍の大佐は7月30日、SNSで「ロシア軍にスターリンクを無効化する能力がある」と認めましたが、「スターリンクは戦争の連絡手段として主要なツールであり続ける」と主張しました。
アメリカの「スペースX」は、ロシアによって通信インフラが破壊されたウクライナにスターリンクを大量に無償提供しました。
また、ウクライナ軍にも連絡手段などに限りスターリンクのサービスを提供しています。
しかし、ロイター通信によりますと、「スペースX」は今年2月、「ウクライナ軍が想定外にドローン操縦などにスターリンクを使用した」と批判し、「兵器化する意図はなかった」として何らかの対策を取ったことを明らかにしました。
テレビ朝日