立憲民主党の枝野幸男代表は参院選最終日の20日、東京・JR品川駅前で演説し、「まだまだ野党第一党としては非力かもしれないが、一人ひとりの暮らしの思い、遠くに感じる政治を近づけるため、思いを託してほしい。私たちと一緒に新しい時代を切り開いていこう」と訴えた。
同時に年金問題にも言及した。第1次安倍晋三政権で起こった「消えた年金」問題を受け、自民党が平成19年参院選で大敗したことを念頭に、「あの選挙で野党に力を与えていただいたから、『国会でしっかりと審議しろ!』『情報を隠さず、全部資料を出せ!』と迫れた。その力を与えていただいたから、消された年金を取り戻すことができた」と語り、支持を呼びかけた。
枝野氏はこの日、接戦となっている選挙区を回る。静岡(改選数2)、京都(同2)、大阪(同4)に続き、最後に兵庫(同3)に擁立した党新人候補の応援のため、神戸市内で演説する予定だ。