女子中学生が部活帰りに死亡 熱中症か?20分おき水分補給・配慮していたのになぜ 医師「運動で疲労と熱、要素が重なってしまった」

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【画像16枚】女子中学生が倒れていた現場など。道沿いに日陰になるような場所は少なく、ゆるやかな上り坂になっていた

その日、米沢市の最高気温は35.6℃と猛暑日を記録。

熱中症とみられる症状で亡くなった女子生徒は、午前8時半から10時前まで部活動に参加していたといいます。

顧問の教員は、約20分おきに水分補給を指示し、活動中や活動前後も、生徒たちの表情を見るなどして健康状態を確認していました。

さらに、気温が上がることが予想されたため、予定より1時間早く部活動を終わらせたといいます。

女子生徒は部活終了後、帰宅中に倒れたとみられています。なぜ、ここまで対策をしながら、事故は起こってしまったのでしょうか?

「暑さ指数」の確認怠り

市の教育委員会:
「暑さ指数」について、把握しながら活動を進めていくというようなことになっていますが、今回につきましては、暑さ指数の測定が行われていなかった状態ということです。

市の熱中症ガイドラインには、「暑さ指数による状況把握が必要」と明記してあったといいますが、これについて教育委員会は、「ガイドラインの周知徹底が十分ではなかった」との認識を示しました。

市の教育委員会:
登下校、あるいは活動そのものも含めまして。危険な部分というのをもう一度洗い出して、再確認していく必要はあると感じております。

下校中に「熱中症」原因は?どのような対策をすればいいのか?

部活中に配慮していても、下校時に倒れてしまうということはあるのでしょうか?「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長に話を聞きました。

伊藤博道 院長:
部活そのものはかなり配慮されていますので、それだけではおそらくここまで重要にならなかった可能性が高いと思うのですが、やはり帰る時間帯と、自転車で登り坂をこぐというのはかなりの運動量になりますので、そこに直射日光。
2つの要素が重なって、運動で疲労と熱と、たまっていたと。さらに少しずつ脱水もする。そこで重い熱中症になってしまって、かつ日陰で休む場所がなく、発見されるのも少し遅れた。…重なってしまったのではないかと思います。

ーーヘルメットが熱中症に影響を与える可能性は?
伊藤博道 院長:
ヘルメットは安全のために必要とされているんですけども、長時間かぶっていて、炎天下ですと、中がかなりの温度になりますので。定期的に自転車を止めて、ヘルメットを頭から外して、中にこもってしまった熱をいったん発散させるということが必要だと思うんです。
このレベルの暑さですと、やはり10~20分おきにいったん止めて、ヘルメットを外して暑さを逃がすということも、考えなくてはいけないと思います。

十分に配慮しながらも、「暑さ指数」の確認を怠っていたという今回のケース。熱中症の危険を察知するために、何に気をつけていけばいいのでしょうか。

伊藤博道院長::
「暑さ指数」はかなり地域ごとに、ピンポイントで予測も出ています。ある程度、前もって登下校の不可も含めて、予測ができると思いますので、十分な予測をするということと共に、実際にお子さんがどのように体にストレスが出ているかということ。
「元気?」「大丈夫?」だけではなく、食欲不振はないか、めまいや頭痛が無いか、手足がしびれたり筋肉痛がでていないか、そういう熱中症の初期症状。細かく熱中症の初期症状があるか確認を朝晩して、疑わしければ、休む方向で考えるということが、必要な暑さの環境になっているのだと思います。

「めざまし8」のコメンテーター陣は、今回の事故を受けて、こう話します。

橋下徹 弁護士:
これはもう意識改革しかないと思いますよ。僕らの頃は、日陰に入るな・足を止めるな・水を飲むな、30何年前はそういう部活だったんですけど、それが変わってきて。
暑い中でのクラブ活動って、2~3年前僕の子供も、高校ラグビーをやっていたんですが、暑さ指数を完全に無視してやっていました。これはもうある程度、行政が強制力を持ってやらないと、みんな勝ちたいがために練習をやめませんので。一度強制力を持ってやると。

古市憲寿 氏:
プロの運動選手も、ドームの中とか夜間とか、涼しい場所でやっているわけです。なのに子供たちが昼間運動するというのはおかしいと思うんです。特に部活に関しては、真夏の部活は原則禁止にするくらいしないと、日本は変わらないと思うんです。
大会とかあるし、いくら暑さ指数に気をつけろといっても、子供とかが頑張っちゃうと思うんです。だからそもそも仕組み自体を変えなくてはいけなくて、夏の部活はやめましょうと。日本全体で変えるくらいしないと、またこのような不幸な事故が起こっちゃうんじゃないかなと。

長谷川ミラ 氏:
気温を見てみると、この日だけ暑かっただけでは無くて、前後数日も暑い日が続いているので。その日の体調よりは、その前の日、その前の日と、重なっているのかも。大人でも、睡眠気をつけて、食事を気をつけてでも、軽度の熱中症にはなるので、部活動好きな子供としては、「部活動禁止」というのはどうかと思うんですが、仕方ないんですかね…。命を守る行動というのは、必須になってくるのかなと。

(めざまし8 7月31日放送)

めざまし8

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