(写真:朝鮮日報日本語版) ▲写真=UTOIMAGE
ウクライナ軍は米国製の高機動ロケット砲システム(HIMARS、ハイマース)でロシア軍兵士200人を殺害したと伝えた。当時ロシア軍兵士らは屋外で体操したり、約2時間にわたり指揮官の話を聞いたりしていたが、その時に攻撃目標になったようだ。
【動画】屋外に集まったロシア第20近衛連合軍にハイマース着弾、巨大な炎が上る様子
キーウ・ポストなどが2日(現地時間)に報じた内容によると、ウクライナ政府は前日にフェイスブックを通じ、ヘルソン州の島に駐留するロシア軍部隊にハイマースで攻撃を加えたことを明らかにした。死傷者の正確な数は公表されていないが、メディアは「ロシア第20近衛連合軍所属の兵士200人が死亡したと推定」と報じた。
ウクライナ政府が公開した映像には、攻撃を受ける前のロシア軍兵士らの様子が映っていた。ウクライナ軍の無人機(ドローン)カメラで撮影されたもので、複数のロシア軍兵士が集まり、体操をしたり、指揮官とみられる人物の前で列に並んだりしていた。映像の最後にはウクライナ軍が発射したハイマースが落下し、巨大な炎が上る様子が出てくる。
匿名を求めたあるウクライナ政府関係者はメディアの取材に「ロシア軍兵士らは2時間にわたり屋外で指揮官の演説を聴いていた。これはウクライナ軍がハイマースを操作しロシア軍を標的とするには十分な時間だった」と説明した。ロシアの複数の軍事ブロガーも「今年6月にも指揮官の演説を聴いていたロシア軍兵士100人が攻撃を受け犠牲になった」「愚かで不注意だ」と批判した。
今回の戦争でハイマースは、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を防いで反転攻勢を成功させる際に決定的な役割を果たした。そのためハイマースは戦争の版図を変える「ゲームチェンジャー」とされている。精密誘導ロケット弾6発を同時に発射できる誘導式多連装ロケット砲システムをトラック型の装甲車に設置したものだ。射程距離は80キロほどだが、その正確さが特に優れている。攻撃命令から2-3分で発射でき、また移動にも20秒しかからないため報復攻撃から逃れることもできる。そのためいわゆる「撃って逃げる」という形の戦略によく使われている。
ムン・ジヨン記者