フィリピンのマルコス大統領(ロイター=共同)
【マニラ共同】南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)で、フィリピン軍の拠点に向かう補給船を中国海警局の艦船が放水砲を使って妨害した問題で、フィリピンのマルコス大統領は9日、拠点の撤去をフィリピンが約束したとする中国側の主張に強く反論した。
フィリピンは1999年、アユンギン礁で古い軍艦をわざと座礁させて軍事拠点化し、兵士が交代で常駐し中国の軍事圧力に抵抗してきた。
マルコス氏は「フィリピンが自国の領域から艦船を撤去するとの取り決めや合意は承知していない」と強調。「もしそんな合意があったとしても、今すぐ破棄する」と言い切った。