ウクライナ軍、ドニエプル川東岸に進出 ロシア軍少佐を捕虜に


ウクライナ軍、ドニエプル川東岸に進出 ロシア軍少佐を捕虜に

ウクライナ国旗

【地図でみる】ロシア軍が占領した地域とドニエプル川

米シンクタンク「戦争研究所」も8日以降、同川東岸にウクライナ軍が進出したとみられると分析していた。戦争研究所は12日、ウクライナ軍が同川東岸に一定の陣地を確保したとみられるものの、現時点で同川東岸に本格的な拠点を確保したと評価するには時期尚早だと指摘した。

ヘルソン州では同川西岸をウクライナ軍が保持し、東岸を露軍が支配している。ウクライナ軍は現在、反攻の主軸である南部ザポロジエ州で露軍の防衛線に直面。前進が停滞する中、隣接するヘルソン州で同川東岸に進出し、露軍の戦力をザポロジエ州から分散させるための陽動作戦を展開している可能性がある。

また、露軍事ブロガーは12日、東部ドネツク州西部の集落ウラジャイノエから露軍が撤退したと報告した。ウラジャイノエに隣接する集落スタロマイオルスコエはウクライナ軍が7月末に奪還を発表していた。両集落はウクライナ軍が奪還を目指すアゾフ海沿岸地域の都市ベルジャンスクやマリウポリへの進出ルート上に位置しており、ウラジャイノエの奪還が事実であればウクライナ軍が一定の前進に成功した形となる。

また、マリウポリの露軍訓練基地で13日、爆発が起き、兵舎やトラック3台が破壊された。ウクライナメディアは反露パルチザンが攻撃を認めたと伝えた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日のビデオ声明で、露軍が同日、ヘルソン州に少なくとも17回の砲撃を行い、生後22日の女児と12歳の少年、母親ら計7人が死亡したと発表。哀悼の意を示すとともに、「露軍は正当な報復を受けるだろう」と表明した。



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