TBS日曜劇場「VIVANT」第5話の一場面(C)TBS
俳優の堺雅人が主演を務めるTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜・午後9時)の第5話が13日に放送された。(以下、ネタバレがあります。ご注意ください)
【写真】ネット悲鳴!残酷なシーン
前回の第4話、バルカ共和国のインフラ設備会社GFL社に1億ドルの誤送金を仕掛けた黒幕が丸菱商事のエネルギー事業部・乃木(堺雅人)の同期・山本(迫田孝也)だったことが判明。山本は謎の組織「テント」のモニターだった。さらに、乃木は自衛隊の陰の諜報部隊「別班」のメンバーだったことも明らかになり、“後輩”の黒須(松坂桃李)とともに山本を殺害した。
第5話で、山本の検視結果は「事件性の疑いなし」とされた。ただ山本が死んだ付近の防犯カメラは使用不能状態だったことに公安の刑事・野崎(阿部寛)は「プロによる仕業ではないか」と考え、乃木に疑惑の目を向ける。
乃木の経歴を調べると、卒業したとされる公立ロンガリー高校の卒業生に「乃木憂助」の名前はなかった。FBIの捜査官に問い合わせると、別の「私立ロンガリー高校」に「丹後隼人」という日本人が在籍していたが、そこは厳格なミリタリースクールだった。野崎の疑念はさらに深まった。
戸籍謄本などによると、乃木は島根県出身の父・乃木卓(林遣都)と、都内出身の母親・乃木明美(高梨臨)の間に長男として誕生。「丹後隼人」の名前で、東舞鶴小学校、舞鶴市立丸山中学校を卒業していた。
野崎は乃木が育った舞鶴も訪問した。そこで乃木が小学生の頃、児童養護施設「丹後つばさ園」にいたことが分かった。そこで、年配の職員が乃木の衝撃的な生い立ちを口にした。「実は隼人君、ここに来る前、中央アジアのバルカで人身売買されていたんです」。日本に戻ってきた乃木は「強いストレスによる記憶障害」を負っていたというのだ。
乃木は園に来てからも、過去の境遇から人に対しておびえ、独り言をブツブツしゃべり、いじめられていたという。しかし、頭脳明せきで、米国留学の特待支援制度にダントツの成績で合格。「丹後隼人」の名字は園の名前からつけられたものだった。
テレビで「家紋」を見た乃木が、17歳の頃に島根の乃木家を訪れたことも明らかになった。当主の乃木寛道(井上順)は、「15年前に弟の卓と嫁の明美さん、息子の憂助がバルカで亡くなってまして…。すぐにその時代に出始めたDNA検査を行い、親族であると証明された」と振り返った。そして、卓が警視庁の警察官だったことを明かした。
今回明らかになった乃木の壮絶な過去にネット上では「やばすぎる」「怒涛の展開」「壮大すぎてすごい」「ひぇぇ…こわいこわいこわい……」「複雑な話」「バルカで巻き添えになったのか」といった声が寄せられた。
本作は、「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズなどを手掛けた福澤克雄氏が演出を担当し、原作も手掛けたオリジナルストーリーだ。林遣都、竜星涼ら主演級の豪華キャスト陣が集まったことでも話題となっている。
報知新聞社