【コラム】TSMC、米国工場停滞…台湾と米国の文化的衝突

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【コラム】TSMC、米国工場停滞…台湾と米国の文化的衝突

TSMC

TSMC側は工事遅延の理由に米国内の熟練の建設労働者不足を挙げている。非常にデリケートな最先端装備を設置する段階に入ったため、台湾から熟練労働者500人余りを連れてくるように米国政府に要請した状態だ。しかし、米国の建設労組は米国が税金を使って巨額の補助金を出している工事で海外労働者を使うのはありえないと主張する。

しかし、摩擦はここで終わらない。TSMCが米国で摩擦に遭うと台湾では「米国の労働者は技術が劣り、怠慢だ」という非難がオンラインで拡散した。米国労働者らは反対にTSMCが工事現場で安全規則を守らない慣行のために労働者の負傷が相次いでいると抗議している。ある労働者は、自分が働いた中で最も危険な工事現場だったと証言した。

このような衝突は初めてではない。オバマ元大統領が製作者として参加し話題になったNetflix(ネットフリックス)ドキュメンタリー『アメリカン・ファクトリー』は、中国企業が廃業したGM工場を買収し、ガラス工場に転換する過程で中国と米国の労働文化が衝突する様子を赤裸々に見せた。米国人としてはこれまで使ってきた先端製品がどのように可能だったかを悟るきっかけになるのと同時に、米国の製造業が競争力を回復する過程で今後も度々見られる問題ということだ。

パク・サンヒョン/オッターレター発行人

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