日本の学生の英語力問題について竹中平蔵氏が語る

中学3年生のほぼ6割が英語スピーキングで0点

英語教育の将来とAIの影響

7月に発表された全国学力調査の結果によれば、中学3年生の英語スピーキングテストでは、約6割の生徒が0点だったことが判明しました。では、これからの英語教育には何が必要なのでしょうか?また、AIが発達した現代において、語学力は本当に必要なのでしょうか?経済学者であり慶応大学の名誉教授である竹中平蔵氏が、自身の考えを『ABEMA Prime』で語りました。

スピーキングテストの難易度と意義

テストの問題は「『プラスチック製のレジ袋を売るのをやめるべきだ』という男性の意見に対する自分の考えを述べてください」というものでした。文部科学省は、問題の場面設定が複雑すぎるのではないかとコメントしていますが、竹中氏は「このような問題は出すべきだと思います」との見解を示しました。

英語の重要性とコミュニケーションスキル

竹中氏は、「チャレンジをするためには、英語は絶対に必要です。コミュニケーション能力は非常に重要です。英語をある程度自分で読んだり話せる方が良いと思います。重要なのは、会議が終わって席を立つ時の軽い会話や、視線の強さなどです。翻訳機やAIが役立っても、やはり人間が表現することは非常に重要です」と指摘しました。

語学力向上のカギはボキャブラリーと読解力

竹中氏はさらに、「語学力を向上させるための鍵は、実はボキャブラリーなのです。日本では中学校や高校で学びますが、韓国の量の3分の2程度です。そのため、増やす必要があります。また、私がアメリカの大学で教えていた時に、日本人留学生が圧倒的に欠けていたのは読解力でした。『日本は読み書きができるけど話せない』と言われていますが、これは嘘です。理解できないものを聞くことは不可能なので、たくさん読ませて書かせる必要があります。英語教育を『慣れて・聞いて・話せる』ようなシステムにすべきです」と述べました。

大学入試の英語変革の提案

竹中氏は、「安倍内閣の初期に、楽天の三木谷さんが『大学入試の英語はすべてやめてTOEFLにしろ』という非常に良い提案をしました。それにより、高校の先生方も英語をもっと学ぶようになるでしょう。これが解決策と言えるわけではありませんが、このような刺激も大切です」と述べました。(『ABEMA Prime』より)

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