日本ニュース24時間: 25歳で父が急逝し、1600人の会社の代表になった経営者が幹部8割入れ替えを実行した驚きの要因とは?

年下上司、年上部下の悩みとは?

先月、サイボウズが行った調査で、「直属の上司が年下のケースが20%以上」という結果と共に、双方にとってのやりづらさが明らかになりました。

「ABEMA Prime」では、私たちは株式会社ヤマシタの山下和洋社長に話を伺いました。彼は父親が急逝し、若くして1600人の会社の代表に就任しました。

周囲の年上の同僚たちとの関係にどんなやりづらさを感じましたか?

実は、私はあまり苦労しませんでした。当時はまだ何も知らない状態でしたので、現場の人々に話を聞き、本を読み、戦略を立てていきました。社内の人々は私の苦労を理解してくれたので、たとえミスをしても寛容に受け入れてくれました。長年にわたり会社で働いてくれたベテランの方々は、「社長ががんばっているからサポートしよう」と言ってくれました。彼らのおかげで変革を起こし、売上も伸ばすことができました。

年上の部下に指示や指導をする際、意識していたことはありますか?

私は「礼儀正しく、けれどもしっかりとした態度で接する」というポリシーを持っています。これを実践し、人事制度にも反映させて評価を行ってきました。それによって、全体的に年齢に関係なく仕事を進めることができる風土を作り上げました。

父親の急逝から今まで、困難に直面したことはありますか?

実際には、経営幹部の8割が1年半ほどで入れ替わりました。退職を促すことはありませんでしたが、変革に戸惑い、自身が会社に貢献できないと感じた方々も少なからずいました。私たちの組織は年功序列ではないため、軋轢を減らすために「全員さん付け」をルールにしました。私も「社長」ではなく「和洋さん」と呼ばれています。役職の昇進や降格があっても、極力戸惑いを生まない文化を作る必要があるのです。

(出典: ABEMA Prime