山梨県、富士山の弾丸登山対策でスバルラインの営業時間短縮を取りやめ

富士山の弾丸登山対策

スバルラインの営業時間短縮を取りやめ

山梨県は、山小屋に宿泊せずに直接富士山の頂上を目指す「弾丸登山」対策として、麓から5合目を結ぶ有料道路である富士登山道路(富士スバルライン)の営業時間短縮を検討していましたが、断念しました。県は山小屋事業者や富士山の5合目観光施設事業者、バス事業者などの意見を聞いた結果、今シーズンは短縮するのは困難だと判断したようです。

営業時間短縮の検討経緯

14日に長崎幸太郎知事が臨時の記者会見を開き、スバルラインの営業時間短縮を検討することを明らかにしました。しかし、バス事業者からはダイヤ変更に時間が必要との意見や、山小屋事業者や観光施設事業者からは来訪者への十分な告知ができないとの意見が出されたため、今年の富士山登山シーズン終了までに間に合わないと県が判断したようです。

弾丸登山の危険性

弾丸登山では、夜間を登山道で過ごすことで低体温症や高山病の危険が高まります。また、山頂付近に登山者が集中し混雑した場合、転倒や落石などの危険も増加します。山梨県では、在住外国人のLINEグループへの告知や外国人コミュニティーへの情報拡散などを通じて、外国人に対して弾丸登山の危険性を伝える啓発活動を強化する予定です。

外部リンク

この記事は日本ニュース24時間からの転載です。

富士山の弾丸登山をやめるよう告知する看板=山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)