マイナ保険証の窓口負担にトラブル 厚労省が調査へ

マイナ保険証で異なる患者負担が表示される問題が続出

最近、「マイナ保険証」と呼ばれる、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した新しいカードを使った際に、患者が医療機関の窓口で本来とは異なる負担金が表示される問題が相次いで起きています。この問題については、厚生労働省が調査を行う予定ですが、現時点では問題の全体的な規模は把握されていません。これにより、医療現場では不安の声が上がっています。

問題の規模は全国的に広がっている

この問題は、先日千葉市でのケースが見つかったことから発覚しました。その後、他の地域でも同様の問題が判明しました。全国保険医団体連合会が、21都府県の計370機関に対して調査を実施した結果、トラブルが報告されたことが分かりました。

高齢者が特に影響を受けている

千葉県船橋市のある診療所では、70歳以上の高齢者がマイナ保険証を使った際に本来とは異なる「3割負担」という表示が誤って表示される問題が4月から頻繁に発生していました。この問題は、患者が受付の際にカードリーダーの画面上で高額療養費制度の「限度額情報の提供」に同意しなかった場合に起きているとされています。

問題解決のための対応が課題となっている

この問題は月に数回程度発生しており、医療機関の担当者は「窓口でマイナ保険証の手続きを本人の代わりに行うことができないため、同意してくださいと指示することもできません。そのため、同意しなかった患者には個別に声をかけ、紙の保険証で正しい負担割合を確認しています。」と語っています。

この問題については、厚生労働省の調査結果を待ちながら、医療機関と患者が共に安心して利用できる解決策が求められています。

マイナ保険証のトラブル

出典: 日本ニュース24時間