市販薬120錠飲み、搬送された少女 若者の間で広がる「オーバードーズ」の実態

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歌舞伎町のトー横に集まる若者たち(2023年5月、弁護士ドットコム撮影)

咳止め薬をもらったのがはじまり。最初は10錠だったものが、今では120錠まで増えた。意識を失い、救急車で運ばれたこともあるという。

【画像】大阪・グリ下の実際の様子

若者の間で、市販薬を大量に飲む「オーバードーズ(OD)」が広がっている。国立精神・神経医療研究センターの調査では、高校生の約60人に1人が経験ありと答えた。未成年でもドラッグストアやインターネットで容易に手に入る状況に、救急医は「子どもに死ねる手段を与えている。対策は急務だ」と訴えている。(編集部・川島美穂)

●理由なく殴る父、家を出て繁華街へ

関西出身のメイ(仮名)は、元グリ下キッズだ。父親は怒鳴り、殴る人。母はオロオロして見ているだけ。逃げ場はいつも自分の部屋だった。音楽が好きで、おこづかいをためて買ったギターを触っている時は落ち着けた。

「ギターで背中を思いっきり殴られて。壊れちゃった。記憶のある限り、正座させられるとか厳しくされたことしかないんよ。なんでかは、わからん」

友達の家に泊まっていて「家出した」と親に通報された。児童相談所の施設にいたこともある。中学3年のころ、初めてODした。

家にいるのが嫌になり、グリ下に行くようになった。ODが流行っていた。咳止め薬のメジコンが主流で、最初は1シート(10錠)もらった。水で一気に流し込む。「自分では買わへん。誰かがルパン(万引き)してきたり。毎日やってた時もあるよ。噛んだら苦いんよね」

近年は、鎮痛薬や咳止めなどが処方箋なしでドラッグストアやインターネットで購入できるようになった。しかし、メジコンは厚労省の定める「濫用のおそれのある医薬品」が指定する成分が入っておらず、年齢確認などの規制はない。大量に飲めば心肺停止に至る場合もあると医師は指摘している。

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