ゾッとするほど怖かった!? 昭和の魔法少女アニメのトラウマ回

魔法や何もかもが夢?記憶を消されてすっかり他人になる喪失感…『魔法使いサリー』

昭和の魔法少女アニメは、かわいい魔法少女たちの物語に見えるけれど、実は悲劇的な展開によってファンの心を揺さぶり続けました。『まどマギ』をはじめとする現代の魔法少女アニメも、深夜枠の放送でトラウマを抱えたキャラクターが増えた気がします。

ところで、昔の魔法少女アニメを振り返ってみると、子供の頃に見ていた方も大人になった今も忘れられないようなヘビーなエピソードがいくつか存在します。今回は、昭和の魔法少女アニメの「トラウマ回」を紹介します。

『魔法使いサリー』第108話「ポロンの子守歌」は、『魔法使いサリー』第1期(1966年~)からのエピソードで、他の魔法少女アニメの先駆けとも言われています。

ポロンはサリーの妹的存在で、お団子頭が特徴のかわいい魔法使いの女の子です。しかし、実は彼女は捨て子で、魔法の国の住人ではない普通の人間の子供だったのです。

サリーのパパ(王様)に拾われて魔法の国で育てられたポロンは、寝ている時には人間に戻り、右手に赤いクローバーの痣が現れます。サリーは、ポロンを本当の両親のもとに帰すため、彼女が魔法を使うたびに無効化し、自分たちや魔法の国の記憶を消してしまいます。

魔法を使えなくされ、魔法の国や魔法の記憶まで「夢」という形で片付けられてしまったポロンの戸惑いは、子供時代の私に重なり、今でも怖い思い出です。また、ポロンを奪われないように奮闘するカブたちの姿を忘れ、ポロンが他人になってしまったことに強い喪失感を覚えました。

『魔法使いサリー』には、他にもいじめっ子に花壇を踏み荒らされる「ポニーの花園」や、火事を消すために身を投げ出した「ミスター雪だるま」といった、ホロリとさせるエピソードもありました。

この記事は日本ニュース24時間提供のものです。

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